レンタルのローム のノート

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愛犬エアロ

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僕の朝はエアロに叩き起こされることから始まる。

 
エアロは毎朝きっかり六時に僕の寝室にやってきて、鼻先で僕の頬をつつき回し、それでも僕が起きないと、今度はベッドの周りを反復横跳びの如く激しく飛び跳ねる。体の大きいエアロにそんなことをされてはとてもじゃないが寝ていられないので、僕は観念してベッドから起き上がるというわけだ。
エアロがやって来る前の僕はとにかく朝が苦手で、ギリギリまで寝て、バタバタと準備をして、朝食も食べずに出社するのか常だった。しかし今ではエアロのおかげですっかり朝型人間。ちょっと迷惑な反面、とても有難い存在だ。

 
起きたら起きたで、エアロは僕の周りをぐるぐる回り、ワンワン吠えながら大騒ぎする。

「はいはい、散歩ね。わかった、わかった。」

「さんぽ」の3文字を聞くと更に興奮してピョンピョン跳ねるから大変だ。なだめるためには、早急に散歩に取りかからねばならない。

僕はエアロに跨り、両手で耳を握った。サドルとハンドルの位置は自動で調整されるので、あとは漕ぐだけ。

 
そう、エアロは普通の犬ではない。最新の家庭用フィットネスペットロボ、「エアロバイク犬」である。

・・・・・

 
半年前、エアロバイク犬が発売されることをニュースで知って、これだと思った。三十路を過ぎてすっかり体力が落ち、服を着ていてもわかるほどのメタボ腹となっていた僕。
なんとかしなければと思ってはいたが、運動は苦手だし、大好きなラーメンはやめられない。何度もダイエットに挑戦し、何度も敗北してきた。そんな僕に、「可愛がるほど、痩せられる」というキャッチコピーは強く刺さった。昔から動物は大好きだ。

 
注文して数日後、エアロがうちにやってきた。
エアロはシルバーとブラックのメタリックな配色で、見た目はほとんどエアロバイクだったが、座ったり歩いたり足で頭を掻いたりするその仕草はまさに犬そのものだった。最初は初めての家で少し緊張した様子のエアロだったが、説明書を見ながら何度か散歩を共にすると、だんだんとリラックスした様子を見せるようになり、僕もその可愛さにすっかり魅了されたのであった。

 
散歩は朝晩二回。ハンドルを握って、ペダルを漕ぐ。普通のエアロバイクとやっていることは一緒だが、エアロの散歩だと思うと楽しくなるから不思議だ。
基本的にペースを決めるのはエアロで、漕ぐのが遅いとウーッと唸って急かされるので必死について行く。エアロの気まぐれでペダルが急に重くなったりして、一緒に坂道を駆け上がっているような気分も味わえる。調子よく漕いでいると、ワン!と楽し気な声が聞ける。この声を聞くために、毎回僕は頑張って汗を流すのである。

 
普通の犬と同様、エアロは散歩が大好きだ。サボろうとすると部屋中暴れまわったり、服を引っ張ったりするので、面倒な日でもサボれない。
以前、朝の会議に使う資料をまだ作っていないことを思い出し、散歩を断念して、まとわりつくエアロを振り払って出社したことがあったのだが、家に帰ったらボロボロになった雑誌や本が散乱していたので焦った。いつもは玄関まで迎えに来てくれるエアロが、そっぽを向いたまま部屋の隅で伏せていて、名前を呼んでも寄って来ない。そのあと夜の散歩をいつもより長くしたことでなんとか機嫌を直してくれたが、今後は散歩を欠かさないようにしようと誓ったのだった。

 
散歩の他に、エアロは遊びも大好きだ。僕がゴロゴロしていると、ダンベルを咥えて駆け寄ってくる。

「遊びたいのか。仕方ないなあ。」

ダンベルを上下左右に動かすと、エアロはそれに合わせてピョンピョン楽しそうに跳ねたり、ぐるぐる回ったりする。それが可愛くて、ついついダンベルを動かしてしまう。

 
DVDを咥えてくることもある。ビリーズブートキャンプのDVDだ。遊びにこれが選ばれたは日は、正直「うわー」と思うのだが、エアロがしっぽをブンブン振りながらこちらを見つめてくるので、「よし、やるか」と気合を入れる。僕がビリー隊長にしごかれるのを、エアロは横でワンワン吠えながら応援してくれる。次の日はかなりの筋肉痛だ。

 
 
後編に続く↓
愛犬エアロ そして新たな出会いへ
https://www.rentalism.jp/note/375/

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https://www.roumu-p.com/aerobike/

 

執筆者:ナガセローム(長瀬) Twitter note

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